MacやLinuxのターミナルでもっとも多く使うコマンドといえば "ls
"ではないだろうか。そして、一番良く使うCLIアプリといえば vim
だろう。
この2つには表示カラー設定機能が備わっており、これを利用してカラー設定を追加すると作業上の情報視認性が向上する。
こういう目的に使われるカラー・テーマとして有名なSolarizedを利用して、ls
コマンドとvim
の表示カラー設定を行ってみた。
ls コマンドの表示カラー設定
GNU版 ls と dircolors のインストール〔Macのみ〕
Macに入っているデフォルトのls
コマンドはBSD版であり、同コマンドの表示カラー設定はGNU版のls
とdircolors
でないとできない。
これらはcoreutils
というパッケージに収納されているので、Macではこれをインストールしておく。
% brew install coreutils
GNU版のls
はgls
、dircolors
はgdircolors
というコマンドでそれぞれ利用できるようになる。
ls コマンド用カラー・テーマの取得
ls
コマンド用のカラー設定として、下のサイトで配布されているカラー・テーマを取得する。
$ git clone https://github.com/seebi/dircolors-solarized.git ~/.dircolors
ls コマンドのカラー設定
~/.bash_profile
または~/.bashrc
(zshなら、~/.zprofile
か~/.zshrc
)に下のような記述を追加する。
eval $(gdircolors ~/.dircolors/dircolors.256dark) alias ls='gls --color=auto'
"eval $(gdircolors ...)
" でカラー設定の読み込み、"alias ls=
" でls
コマンドのgls
への置き換えを行っている。
eval $(dircolors ~/.dircolors/dircolors.256dark) alias ls='ls --color=auto'
前者によって読み込まれた内容はLS_COLORS
という環境変数に設定され、ls
(Macではgls
)コマンドはこの環境変数の値を参照することで表示色の変更を行っている。
ターミナルを再起動するかコマンド "source ~/.bashrc
" を実行すれば、上記の設定が有効になる。
その後、コマンド "ls -la
"とかを実行すれば、この設定が反映されていることが確認できるだろう。
vim の表示カラー設定
vim 用カラー・テーマの取得
vim
用のカラー設定として、下のサイトで配布されているカラー・テーマを取得する。
$ git clone https://github.com/altercation/vim-colors-solarized.git /tmp/vim-colors-solarized $ mkdir -p ~/.vim/colors $ mv /tmp/vim-colors-solarized/colors/solarized.vim ~/.vim/colors
vim のカラー設定
vim
のカラー設定はファイル~/.vimrc
に以下のような記述を追加することで行える。
$ vi ~/.vimrc syntax enable set background=dark colorscheme solarized let g:solarized_temcolors=256
コマンドvi
で適当なファイルを開いてやれば、上記の設定が反映されていることが確認できるだろう。
上ではカラー設定としてSolarized Darkを使っているが、~/.vimrc
内の"set background=dark
" を "set background=light
" に変更すればSolarized Lightを使うこともできる。
【参照リンク】